塗床とは、床下地であるコンクリートの上に仕上材を直接塗って仕上げた床のことを指します。
イメージとしては床コンクリートの上にペンキを塗ったようなものですが、ペンキとは違って、さまざまな性能や効果のある仕上材を塗っているため、複数の層に分かれているという特徴があります。
床仕上材として塗床を施す最大の目的は、「コンクリートを保護する」ことにあります。
塗床には、見た目を良くする効果があることはもちろんですが、基本的に工場施設は高い耐久性が要求されるため、床を傷みから守ることが重要になります。
一概に傷みといっても、施設内で扱っているものや状況によってその状況はさまざまであり、フォークリフトの往来が激しい場合は摩耗性に対する耐久性が、厨房など熱湯を扱うような場所では耐水性や防滑性が高い床が求められます。
耐久性が強化され、比較的低コストで見た目も綺麗に仕上がるため、工場や厨房をはじめとしてさまざまな施設で塗床が施工されているのです。