防水工事

防水工事

1.シート防水

適正

一般的に、シート防水とは、塩化ビニールやゴムで作られた防水性のあるシートを使用し、専用の接着剤や機械によって施工箇所に固定させることで、雨水の侵入を防ぐ工事のことを言います。

シート防水には、「接着工法(密着工法)」と「機械固定工法」の2つの工法があります。

利点

高い耐久性シート防水のメリットの一つに、高い耐久性が挙げられます。熱や紫外線にも強い防水性シートを使用して施工するため、10年以上まで長持ちさせることが可能です。※立地・環境条件によります

下地を選ばないシート防水は工法により下地を選ばずに施工することが できます。機械式固定工法では、初めて防水工事をする場合はも ちろんのこと、先に施工した防水工事がシート防水以外の手法だ った場合でも、シート防水での施工が可能です。

広い範囲の施工が可能シート防水に使用するシートは、厚さが一定なことにより、一度に広範囲でムラなく施工することができます。ビルやアパートでの防水工事でも、シート防水にすれば短期間に効率良く施工することが可能となります。

屋上塩ビ防水

2. ウレタン防水

適正

ウレタン防水とは、ベランダや屋上の床に液体状のウレタン樹脂を床面に厚めに塗り拡げて乾燥させ防水膜をつくる防水工法の一種です。 ウレタン防水は、他の工法に比べて施工する床の面積・形状・材質を問わず施工可能な事が最大のメリットです。

ウレタン防水には3つの工法があります。

このうち、広い屋上や、雨漏りしている面の改善に向くのが「通気緩衝工法」。
家庭のベランダなどの狭い部分に向くのが「密着工法」。
費用や効果的に2つの中間にあたるのが「メッシュ工法」です。

利点

ウレタン防水のメリットは何といっても工事費用の安さです。

ウレタン樹脂材の材料費の安さも影響していますが、ウレタン防水は防水工事の中でもっとも一般的な工法であり、施工できる職人の数も多いため、工事費用が安く収まるのです。

また、工事の手軽さと小回りの利きやすさも特徴として挙げられます。特に密着工法の場合、狭い場所で一部分だけ防水工事を施工したい、といったケースにも柔軟に対応できます。

また、ウレタン樹脂材は仕上げであるトップコートの段階で、ある程度好きに色を選ぶことができます。お客様のご要望に応じて、仕上げの色を変えることができるのもメリットといえるでしょう。

屋上ウレタン防水

3. FRP防水

適正

FRP防水とは、木やコンクリートで作られた床の上にガラス繊維のシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させる方法です。

硬化後は、プラスチックのような硬さの感じられる床面になります。

また、そのままでは紫外線に弱いため、保護のため「トップコート」という塗料が重ね塗りされます。

FRP防水は、住宅のベランダやバルコニー、陸屋根(屋上)のほか、ビルやマンションの屋上などにも幅広く使われています。

利点

高い水密性(防水性)FRP防水は風呂の浴槽や宇宙ロケットなど、建築物よりもはるかに防水性が求められるものにも使われている素材です。 水を通さない力においては他の防水工法よりも高い「水密性」をもっています。

非常に丈夫FRP防水が施された床面は、固くて丈夫な仕上がりになるため、耐荷重性・耐摩擦性に優れています。 そのため、人や車の往来が多い屋上駐車場にも使用される防水工法です。
最も軽量:FRP防水層は、他の防水層に比べて非常に軽量です。
そのため、築年数が経った住宅のベランダなど、重さに弱いであろう住宅に向いています。

工期が短いFRP防水は、塗膜の乾燥を待つ工程が少ないのも特徴です。
唯一、乾燥待ちが必要なトップコートの樹脂も、数時間程度で乾燥します。
そのため、トップコートを何層か塗り重ねる工事であっても、わずか1~2日で防水工事が完了します

FRP防水

4. アスファルト防水

適正

アスファルト防水は、従来から広く使われている防水工事の工法の1つです。

合成繊維不織布のシートに、液状に溶かしたアスファルトを染み込ませコーティングした、ルーフィングシート(建物内に水滴を入れないシート)を二層以上に仕上げることで、防水機能をより強固にする積層工法です。

アスファルト防水は、先述の通り広い場所への施工が適しているため、学校やマンション・公営住宅などの屋上や屋根で採用されることが多いです。

利点

工期が短くなるアスファルト防水工事によるメリットとして、工期が短く済むことがあります。
アスファルト防水工事は、熱工法をはじめどの工法でも工期は7日から10日程度と短期間で防水工事を完了することが出来ます。
短期間で防水工事を完了したいときには、とてもおすすめの工法となります。
そのため、雨が続きそうな時期に雨の日の合間を狙って防水工事を行う場合には、アスファルト防水工事が特に適しています。

水を通しにくいアスファルト防水工事をするメリットには、水密性が高いので水を通しにくいという点があります。
使われるアスファルト自体が石油製品のため、水密性が高く水を通しにくいので、高い信頼性を求めて防水工事を行う場合に向いている防水工事です。
熱工法で工事を行うことで特に高い防水効果が期待できますが、工事のときに悪臭が発生してしまうのが難点です。

耐用年数が長くなるアスファルト防水工事をするメリットには、耐用年数が長い点があります。
アスファルト防水工事は15年以上の耐用年数を持っていて、他の防水工事が10年から15年の耐用年数しかないのに比べて長持ちする防水工事です。
アスファルト防水工事に使うアスファルトは安定した物質で経年変化に強いので、防水性能が落ちにくくなっています。アスファルト防水工事の中でも、耐用年数が特に長いのは熱工法となっています。

屋上アスファルト防水